ヴェスプロメモリアルアンサンブル2017年より国内外から本作品を愛する人々が集い結成。2018年秋には野入氏の友人で古楽に深い造詣を持つソプラノ歌手マリア・クリスティーナ・キール氏がこの情熱をかって下さり来熊、歌と合唱についての意義深いレッスンが実現した。現在は本公演を目指して、敬愛する素晴らしい音楽家である指揮者クィンターナ氏、また音楽監督野入氏の音楽への熱い想いに導かれ、大きな力を惜しみなく与えてくれるメンバーと一丸となって練習に励んでいる。メンバーは鹿児島、大分、福岡、山口、京都、神戸、東京、ドイツ、フランス、オランダ、スペインより。


ホアン・マヌエル・クィンターナ(指揮)

ホアン・マヌエル・クィンターナ Juan Manuel Quintana 指揮 

  アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。1987年リカルド・マサンに師事ヴィオラ・ダ・ガンバを始める。1991年スイスのジュネーブ音楽院、バーゼル・スコラ・カントルムのパウロ・パンドルフォのクラスを経て1995〜1997年パリ国立音楽院にてクリストフ・コアンに師事しガンバ奏法を完結した。1995年欧州評議会とクロード・ニコラス・ルドゥー研究所にて教鞭を執る。以降エスペリオンXX、コンチェルト・ヴォカーレなどヨーロッパで最も著名なバロックアンサンブルやオーケストラと共演、ヨーロッパの主要なステージで演奏している。ハルモニア・ムンディ・フランスからリリースされたJ.S.バッハのヴィオラ・ダ・ガンバソナタ集、M.マレ組曲集、D.ブクステフーデのトリオ・ソナタのCDはディアパソン賞、Choc du Monde de la Musiqueを受賞、クラシック賞(カンヌ)賞にノミネート。ライブ録音は多数にわたる。ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏についての深い知識と歴史的奏法の経験を教授するためにヨーロッパ各地また南米に定期的に招聘されている。1999~2005年M.ミンコフスキーの助手として“ポッペアの戴冠”等を上演。近年アルゼンチンでは指揮者としての活動も活発に行う。 2009年ブエノス・アイレス市から10年間における最高の器楽奏者としてコネックス賞を受賞。


野入志津子(音楽監督)

野入志津子Shizuko Noiri 音楽監督、アーチリュート

  京都生まれ。同志社女子大学音楽学科(音楽学専攻)卒業。在学中よりリュートを岡本一郎氏に師事。京都音楽協会賞受賞。リュートとルネサンス、バロック音楽を学び深めるためにバーゼルのスコラ・カントルムでオイゲン・ドンボアとホプキンソン・スミスに師事、1991年ソリストディプロマ。アムステルダムを拠点に活動している。古楽界の巨匠ルネ・ヤーコブスの専属リュート奏者として20年以上にわたりオペラやオラトリオの上演を続けている。ヨーロッパまた日本の主要なステージで演奏。アンサンブル“レ・プレジール・ドュ・パルナッスLes Plaisirs du Parnasse”メンバー、世界各国でソリスト及び通奏低音奏者としてアンナー・ビルスマ、コンチェルト・ヴォカーレ、イ・ムジチ合奏団、フライブルク・バロック・オーケストラ、ベルリン古楽アカデミー、バッハ・コレギウム・ジャパンなど先導的なアーティストやアンサンブル等と活動。各国でマスターコースを、2015年より東京芸術大学古楽科また国内の各地で講習会を行う。


上野訓子 ( コルネット)客演

上野訓子 Kuniko Ueno ❦ コルネット

コルネットを濱田芳道、B.ディッキー、W.ドンゴワ、J.テュベリの各氏に師事。スイス・バーゼルスコラカントゥルムにて学んだ後、渡仏。パリ市高等音楽院古楽科にて、コルネット奏者として同音楽院では初のディプロマ取得者として満場一致で卒業。Ensemble LaFenice などヨーロッパの主要古楽アンサンブルのメンバーとして、各地のコンサートやオペラ、録音、テレビに出演。近年にはバッハ・コレギウム・ジャパン定期演奏会、CD録音に参加、またイタリア古楽協会主宰のセミナーでは「ヒストリカル・インプロヴィゼーション」をテーマに指導を行うなど,多様な活 動を展開している。


宮下宣子 (サクバット)友情出演

宮下宣子 Nobuko Miyashita ❦ サクバット

東京藝術大学及び同大学院修了。ケルン音大を最優秀で卒業。大学在学中より日本オーケストラ界初の女性金管奏者として、新日本フィルハーモニー交響楽団に首席奏者として入団、約40年間に渡り在籍。伊藤清、B.スローカー、F.ポイトゥリノ、C.トゥート、濱田芳通の各氏に師事。日本人初のサクバット・リサイタル、及びソロアルバムCD「サクバットの決意」「歌うサクバット」「サクバットの祈り」をリリース、好評を博す。スライドトランペット、クラシカルトロンボーンを用いた様々な活動も積極的に行っている。また古楽金管楽器の日本普及にも尽力、年一回古楽金管セミナーを開催中。古楽金管アンサンブル「ANGELICO」主宰。日本トロンボーン協会理事。フェリス女学院大学講師。http://sackbut1.com/


廣末真也(ヴァイオリン)コンサートマスター

廣末真也 Shinya Hirosue ❦ヴァイオリン(コンサートマスター)

福岡県出身福岡教育大学初等教育教員養成課程音楽専攻卒業、同大学院を修了。桐朋学園大学音楽学部研究科古楽器専攻修了。ヴァイオリンを市澄子、原田大志、松野弘明、木野雅之、バロックヴァイオリンを戸田薫、寺神戸亮の各氏に師事。公開セミナー、マスタークラス等で、シギスバルト・クイケン、パウル・エレラ、エマニュエル・ジラール、鈴木秀美、若松夏美の各氏に指導を受ける。福岡を中心に、九州各地、関東で演奏活動を行っている。2014年より“コンセール・エクラタン福岡 古楽シリーズ”を主宰し、古楽器(オリジナル楽器)での演奏活動も積極的に行っている。コンセール・エクラタン福岡では、第1回公演よりコンサートマスターを務める。クラシカル・プレイヤーズ東京、響ホール室内合奏団団員。